平成 25年都議選についてのご報告
謹啓
 皆様方には新しき年をお迎えになりご清祥にお過ごしのことと存じます。
日頃より皆様には、私、中村明彦をご支援頂き心より感謝申し上げます。

 さてこの度、都議会議員と致しまして、皆様方にご報告させて頂きたくお手紙を差し上げる次第です。
私、中村明彦は、本年夏に施行されます東京都議会議員選挙に立候補しないことを決断いたしました。

 振り返りますと、平成三年 四十三歳で台東区議会議員に初当選をして以来、区議会議員を二期、東京都議会議員を三期、その間、二年間の浪人期間も含め、二十二年余りの長きに亘り政治活動を行ってまいりました。
 これも偏に皆様方のご支援のお陰と感謝に絶えません。
台東区議会在任中は、副議長にも就任し、地元上野地区、池之端地区、谷中地区の発展のため心魂を傾けてまいりました。
 又、東京都議会に於きましては、日本の首都、東京全地域を代表する議員としての大きな視点から、都市の温暖化防止、防災等を始めとする街づくり整備、高齢者福祉の充実、学校教育の向上等、安心と活気ある都市の構築、推進に、 そして、地元台東区では、パンダの上野動物園再来園、上野公園の整備、隅田川親水テラスの整備、横断歩道の新設、観光案内板の設置等、数多くの政策を実現して参りました。

 現在、一二七名の都議会議員の代表であります議長として、都の行政執行機関と連携、または対峙しながら都政運営に邁進しております。
台東区から選出された都議会議員としては四十七年振りの都議会議長であり、その責務を重く受け止め、本年七月二十二日の任期満了まで、心血を注いで参る所存です。
議員としての政治活動は二十二年間で終止符を打ちますが、今までの政治活動の経験を生かし、生まれ育った台東区のため今後も貢献して参りたいと考えております。

 今までご支援、応援して下さいました皆様方には、お会いしてお話出来ればと存じますが、議長としての職務が多忙を極めており、機会が持てず、このようなお手紙で失礼させて頂きます事、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。
 末筆ながら、皆様方のご繁栄とご健勝を祈念いたしまして、取り急ぎご報告とさせて頂きます。
敬具 
     平成二十五年 一月吉日
東京都議会議長  中村 明彦