新年のご挨拶の
東京都議会議員
中村明彦

 平成二十年の新春にあたり、台東区民の皆様に一言ご挨拶をさせて頂きます。

昨年は国内に於いては、相次いだ食品の偽装事件、地震による柏崎刈羽原発の漏洩事故、薬害肝炎訴訟、突然の首相交代、年金問題、官僚による不正、又、地球温暖化に伴う、異常気象による水害等、そして年末には原油高と、国民を脅かす数々の問題に心休まる暇の無い一年でした。

都議会でも新銀行東京が大きな問題となった一年でした。昨年九月決算で累積赤字額936億円となり、もはや企業としては倒産してもおかしくない状態です。私が財政委員会に所属していた時、行政が中小企業を支援するなら制度融資の緩和や拡大をするべきと主張してまいりました。しかし銀行設立時の制度融資で中小企業や商店を支援して行くとの理念が、開業から三年で行き詰まりを見せてしまったことは残念であります。早急に方向転換を図り解決の糸口を見付けるべきであります。

一方では食品の様々な偽装が露見し、日本の安全神話が根底から揺らいで来ました。そんな中で追い討ちを掛けるように、都の築地卸売市場の移転予定地の江東区豊洲の土壌汚染が発覚し大きな問題となっています。新しい都民の合所、又、日本の食品流通の中核を担う場所として土壌改良を科学的に徹底して行うのか、又は根本的に移転先を考え直すのか、食の長期的な安全に基づき計画推進するよう全力で取り組まなければなりません。

又、地球温暖化防止対策では屋上および壁面緑化、都心部の緑の拠点を街路樹で結ぶ「グリンロード・ネットワーク」の形成、都内の公立小中学校の校庭芝生化の推進、温暖化による都市型災害の防止等、多くの課題に本年も積極的に取り組み、台東区民の安全で快適な生活を維持していくために都議会で主張してまいります。

本年も皆様にとりまして、良き年になりますよう、心よりご祈念申し上げましてご挨拶とさせていただきます。