平成16年6月17日(木)



三宅島では噴火のあった平成12年7月8日、そして全島民避難を開始した9月2日から約4年が過ぎ様としています。島民からも帰島の要望が出されており、都議会でも現地の状況を把握しておくため防災議員連盟で視察を行いました。

三宅島では、道路・橋・などはほぼ完全に近い形で復旧されていました。死んだ樹木を再利用してのガードレールもありました。砂防ダム、空気清浄装置、泥流防止の工事が順調に進んでいる報告を受けました。ただ三宅島平野村長さんの話では今だに火山性のガスが発生しており空気清浄装置、脱硫装置を作動させないと人体に悪い影響があるとのことでした。途中三宅島中学校を視察する平成12年の9月1日の始業式の行事日程が黒板に書かれたままになっており、時間がとまったままになってまるでタイムトンネルに入った様に感じました。早く再びこの教室で授業を受けられるようになったらと思いました。

村営牧場では再開を目指して草を植えたりの実験をしたのですが、根が付かづ完全に死んだ土地になってしまったとの報告を受けました。三宅島の方々が早く島に帰りたいとの希望はあるものの、自然の力の大きさの前では人間の力はいかに弱いものか、又無力なものかを実感させられましたが島の一部でも利用して帰島できるように復旧作業に拍車をかけて行かせたいと願いました。






三宅村平野村長(右)の現状説明をうける。 当日の火山性ガスの濃度0.04PPMは長期間には
人体に影響のある数値です。
三宅中学校 三宅中学校 教室内  

村営牧場
今だに残る地割れの跡雨になると泥流の溝となる
噴火時に逃げ遅れた牛の白骨死骸
噴火時の熱と火山ガスで立ち枯れた樹木 立ち枯れた樹木で作ったガードレール
          
各事業の災害復旧概要
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