都議会民主党島嶼等調査会視察報告
平成15年5月20日(火)〜23日(金)で御蔵島と八丈島を視察して参りました。

5月20日(火)22時30分に東京竹芝桟橋から「かめりあ丸」に乗船、
8時間かけて午前6時30分に御蔵島に到着しました。
早速、御蔵島村の広瀬村長さんと広瀬総務課長さんから島の現状説明を受ける。
御蔵島は東京の南約200キロにあり、周囲約17キロ。幹回り5m以上の巨樹が491本あり、幹回り13.79mの高木スダジイは全国一の太さという。沿岸で1年を通してイルカの群れが見られることでも知られている。
観光客は90年度に2666人だったのが、2002年度には2倍以上の6115人に増えた。それに伴い、海鳥オオミズナギドリの大繁殖地やイルカへの影響を心配する声があがり始めた。一方、ランの一種で、純粋種は御蔵島特有といわれるニオイエビネランが持ち去られるケースも目立ってきたという。
村は3月、「先人から引き継いだ豊かな自然を後世に引き継ぐ」として自然保護条例を制定。保全地域を定め、地区や期間を限定して立ち入り制限できる仕組みをつくった。今後、制限する地域を具体的に決める。
平坦地がほとんどない為、ヘリコプターで資材を運ぶ。
島の産業である桑材でのお箸づくり。(手作業である)ツゲ材は将棋の駒として有名で天童へ出している。
翌日(21日)は早朝6時05分の船に乗り午前10時に八丈島底土港に到着しました。
ただちに都八丈支庁、保坂支庁長、八丈支庁松山総務課長の出迎えを受け、八丈町役場に行き、沖山助役より八丈町の現況説明を受けました。
山下財政課長、金川教育長、沖山助役、保坂支庁長、松山総務課長
八丈島は、東京の南方海上287kmに位置し、面積69.52ku、周囲58.91qのひょうたん型をした島です。
地形的には富士火山帯に属する火山島であり、南東部を占める三原山(700.9m)と北西部を占める八丈富士(854.3m)から成り立っています。
集落は、島の南東部に位置する三原山を中心にする樫立・中之郷・末吉で形成される坂上地区と島の経済活動の中心地である大賀郷・三根で形成される坂下地区があります。
また、八丈小島は、八丈島の北西7.5kmの海上にあり、島のほぼ中央にあたる太平山(616.8m)から成る面積3.10ku、周囲8.70kmの小火山島ですが、昭和44年6月に全員離島し、現在は無人島です。
気候は黒潮暖流の影響を受けた海洋性気候を呈し、年平均18.1℃、高温多湿で雨の多いのが特徴です。
国勢調査の人口は、昭和30年12,344人、同35年11,818人、同40年11,315人、同45年10,316人、同50年10,318人、同60年10,024人、平成7年9,476人、同12年9,488人です。
産業は農業(花き観葉植物栽培)と沿岸漁業を基盤としています。
商工では焼ちゅうやくさや加工、伝統的工芸品の本場黄八丈織などのほか各種の観光関連サービス業が中心となっています。
島内視察では地熱発電所へ。 地熱利用の温室栽培
島は風が強いので風力発電施設
最後に台風による堤防決壊現場の視察。自然の力の偉大さを改めて認識しました。